こんな人におすすめ
・RADWIMPS、野田洋次郎さんが好き!
・『WONDER BOY’S AKUMU CLUB』を聴いた
・深い歌詞が好き
・音楽好き、新しい曲知りたい
当たり前のことだけど、
洋次郎の音楽はやっぱり、洋次郎(親しみ込めて敬称略させていただきます)にしか描けないな、と思わされたアルバムでした!!
ちなみに、このブログは、9/26に書いてますが、明日の洋次郎のソロライブに行くのが楽しみで鬼リピしています(笑)。
その勢いでブログも書いちゃいました(笑)
アルバムについて
2024年9月25日に発売された、野田洋次郎名義では初のオリジナルアルバム、
『WONDER BOY’S AKUMU CLUB』
初回限定盤にはTシャツがつくらしいので、CDもぜひ早めにチェックしてください!!
野田洋次郎、ソロ名義の理由
洋次郎自身の独白
どの曲を切り取っても、
・音楽人生を生きてきた葛藤
(「BITTER BLUES」)
・それでも音楽にかける最高の熱意
(「EVERGREEM」、「HYPER TOY」、「PEACE YES」)
・社会に対する悲しみや失望
(「STRESS ME」)
・そんな社会だからこそ、自分にできること
(「STRESS ME」、「HYPER TOY」)
・誰かへの想い、恋や愛?
(「PAIN KILLER」、「SHEETA」、「PIPE DREAM」)
・日常の中のふとした希望、憩い、疲れ、嘆き
(「HOLY DAY HOLY」、「HAZY SIGH」、「KATATOKI」、「WALTZ OF KARMA」)
・いつか会うあなたへの恋心
(LAST LOVE LETTER)
などなど、野田洋次郎が感じていることをとてもリアルに、ドキュメンタリーに綴られていると感じました。
RADWIMPS名義ではないのか?
初期のRADWIMPSにも、洋次郎自身の思いが生々しく描かれている傾向がありました。
今のRADWIMPSもまだまだ洋次郎の思いが溢れる曲ではありますが、
RADWIMPSの名前が広く知れ渡り、深海誠監督作品を主に、多くの作品のプロデュースなども手掛けるようになったからこそ、
ここまでの独白をする場として、RADWIMPS名義で出すよりも、野田洋次郎名義として出す方が、しっくりくるし、バランスが取れていると考えたのかもしれません。
でも、それでも、RADWIMPSらしいなぁ、って思わされる曲も多くありました(笑)。
「PAIN KILLER」とかは、RADWIMPSにあってもおかしくない抽象度の高い歌詞と、『FOREVER DAZE』にも収録された「TWILIGHT」みたいなダンスEDMで、オートチューンが効いてノリノリで、似た音楽性だなと感じました。
あと、音楽人生を振り返る内容もあったり、現代の社会のネガティブな部分を嘆いたりと、今の時期に感じることを歌っていて、
この数年の時期でしか描けない曲たちだったのも、この時期にソロで曲を発表した理由かもしれません。
illion名義ではないのか?
あと、洋次郎がソロでやっていた、illion名義でない理由ですが、
たしか2018年くらい、RADWIMPSのアルバム『ANTI ANTI GENERATION』が出たあたりに、「RADWIMPSとillionの境目がなくなっていった」と、インタビューで言っていた気がします。
なので、illionの存在はもうどこかにいってしまった、
というか、洋次郎さん自身の中で統合されていったのかもしれません。
例えば、すずめの戸締まりの主題歌とか劇中歌の、古風な和風な感じは、illion(のGASSHOWとか)に通づるところがあるような気もします。
このように、どこでどんな音楽をやるかという意識が、いろんな経験によって統合されていったのかもしれません。
そして、今回のアルバムは、近年好きなビート主体の音楽を自分なりに、そして歌詞も自分の思いを赤裸々に書いたそうなので、
もうこれは、野田洋次郎名義でいいだろう、という感じですね。
印象に残った楽曲・歌詞
著作権の関係でそのままの歌詞は載せられないのが残念ですが、
印象に残った歌詞のニュアンスをなんとか伝えたいと思います!(笑)
「STRESS ME」
この曲を聞いた時に、私は、RADWIMPSの「洗脳」や「PAPARAZZI」や「匿名希望」のような、社会に対して毒を吐いてるような歌だなと感じました。
社会の中の、常識や、嫌なネガティブで、屁理屈を並べる大人を批判しているように感じます。
ポップスの歌というよりは、言葉を吐くような、ヒップホップのような要素がある曲たちです。
特に、「STRESS ME」の中にある、成功したことと、後悔することの境目は自分で決めたい、というニュアンスの歌詞がありますが、
これは「洗脳」の中にある、幸せか、不幸かどうかは自分で決めさせてよ?という歌詞とめちゃくちゃ似ています(笑)
これぞ、洋次郎節だなと思わされます。
でも、今回の曲「STRESS ME」は、その批判だけではなく、自分ができること、ポジティブなエネルギーも歌っています。
特に印象に残ったのは、日本に生まれた意味を感じている、最後の一節です。
RADWIMPSの曲に「HINOMARU」がありますが、洋次郎は、どこか、日本人であることや、日本の文化の価値や、尊さ、誇りを感じているのかなと想像させられます。
洋次郎にしかできないこと、日本人である自分にしかできないことを、ということを考え、向き合ってる歌だと感じました。
「WALTZ OF KARMA」
始めに、聞いた時は、、、というか聞く前に、
このタイトルなんだ!面白い!と感じました(笑)
「カルマのワルツ」、「業の踊り」、、、?、輪廻転生的な、ぐるぐるするイメージなのか?、、、と。
曲の印象としては、洋次郎が昔ソロでやっていたillionのような、独特な、エキゾチックな雰囲気を感じました。
歌のメロディーのささやくような感じとリバーブの感じ、シンセサイザーの不穏な雰囲気からそう感じたのでしょうか。
歌詞の内容としても、やはり、曲のタイトルに通づるような、
後悔、愛、生きる苦しみなど、人生や生に対しての葛藤と、
不条理があるから、優しさがもてるのかもしれない、という、どん底な感情の中で見つけた、生きる希望になりそうなかけらを歌っています。
これらが、人間の業なのでしょうか、と歌っているようです。
スネアが3拍子で刻んでるところが、ワルツのようにもなっていますね。
アルバムタイトルの意味
『WONDER BOY’S AKUMU CLUB』というタイトルですが、
直訳すると、「魔法の少年の悪夢会」のような感じでしょうか。
「wonder」には、「天才的な、驚異の」のような意味もあり、
もしかしたら、洋次郎さん自身の、音楽的な成功を「WONDER BOY」として、
その一方で、音楽をやっていく上での苦悩を「AKUMU」と表現したのかもしれません。
それを、「CLUB」としているので、もしかしたら、アルバムの曲たちが、
そういう自身のことを綴った曲たちを集めたもの、という意味でもあるのかもしれません。
なんとも、ポジティブさとネガティブさを混ぜたような、リアルな、でも曖昧さもあるタイトルです。
タイトルに込められた意味、洋次郎に聞いてみたいものです。
(もしかしたらインタビューなどで言ってるかも?もし知ってる方いたら教えてください!)
まとめ
野田洋次郎名義の初のソロアルバム『WONDER BOY’S AKUMU CLUB』の感想や考察をまとめました。
このアルバムを通して、やはり、ここまで人生の喜怒哀楽や、絶望も希望も、社会に対しての嘆きも愛も歌えるのは、野田洋次郎のすごさだなと感じます。
プロデューサーとしての洋次郎というより、ほんとにアーティストという印象です。
社会からの評価なんて気にしていない、本音を綴ったアルバムだと感じます。
そういう、ちゃんと自分の思いを歌っているところが、私は大好きです。
そんな野田洋次郎のソロアルバム『WONDER BOY’S AKUMU CLUB』、ぜひ手に入れてください。
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