「良くも悪くも」という言葉がある。
「物事の、良く好ましい面と、悪く好ましくない面の両方があること」を意味している。
そんな、二面性のある物事を表す言い方だ。
「そのプレゼントは、良くも悪くも、もらった人が驚きそうだね。」
例えば、こんな使い方をするだろう。
しっかり、良いも悪いも見つめているこの言葉の態度は、
偏らずに見る意思が感じられて、好感がもてる。
だが、これに加え、新たな革新的な言葉、造語を提案したい。
それが「良くも悪くも良くも」である。
「良くも悪くも」という言葉、良い面も悪い面も並列している言葉ではあるのだが、
この言葉を口にすると、なんだか
「悪くも」の方が印象に残るような気がするのだ。
字面で見れば、ほぼ並列だが、
口にして、それを聴いた時、
後の「悪くも」の方がより強く印象に残る。
おそらく、大事な情報は後に話される、とか、
「しかし」「だが」の後の方が大事である
みたいな構造に近い認知をしてしまうのかもしれない。
そうすると、「悪くも」の
ネガティブな面が強調されてしまう。
そこで、思いついたのが
「良くも悪くも良くも」なのである。
話し手が、良くも悪くもあるけど、それを踏まえた上でも、
良い面もあるよね!と言いたい時や、
ポジティブな面を、論理的、合理的に強調したい時には、
ちょうど良い言葉になるのではないだろうか。
最後の「良くも」には、
一つ目の「良くも」よりも、意思がこもっていて、
より恣意的であるが、ポジティブな意味を込めた「良くも」であると感じる。
さかす
ぜひ、「良くも悪くも」を使ったときに、
思い出してもらえると嬉しいです(笑)