【モヤモヤ】男、女という呼び方。男性、女性と呼ぶのが普通の今の社会。〈ジェンダー・言葉の暴力性〉

エッセイ
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とある会場で、集合写真を撮っているとき。

そこには、数百名が集まっていて、カメラの画角に全員が収まるようにするために、カメラマンが指示を出していた。

そこで、カメラマンは言う。

端っこの男性の方、もう少し寄ってください。

これを聞いて、少しモヤッとした。

どこから男性と判断したのか。

その人のジェンダーは女性である可能性もあるのでは。

その前に、男性と呼ぶ必要があったのか。

などなど、あれこれ頭を巡った。

昔はそんなこと考えもしなかったが、多様な性のあり方などを知っていった末に、このようなモヤモヤが生まれた。

それと同時に、言語の難しさというか、少なからず暴力性を持ってしまうものでもあるなと思わされた。

会話をするときに、効率性、スピードが重視されるのは、良くも悪くも、共通理解として存在していると感じる。

上の例では、男や女、というカテゴリーの表象ではない、他の言い方にした場合、

「髪がここくらいまでの、そこの方」(「髪が短い」という表現も考えたが、その短さも、今の社会における短い方という表象になりえてると言える。)

「黒いワイシャツに、ジーパンの方」

というふうになっていたかもしれない。

これらは、より事実に近いものを伝えているものの、長くて伝わりにくくもある

でもそれを、「そこの男性の方」と言えば、素早く、端的に、大多数の人の共通理解として、男性っぽい見た目の人を指していることが伝わる。

でもこの表現には、少なからず暴力性が生まれるケースや可能性もあると想像する

だから、どうすれば良いとすぐに結論の出る話ではない。

でも、普段生きていて、当たり前になっている前提を疑ってみることには、価値があることだと私は思う。

そして、考え続けるためにも、やっぱりもう少しジェンダー論とかを構造的に学びたいなとも思う。

さかす
さかす

もし、こういうトピックを考えたことのある方、詳しい方、LGBTQ+当事者など、関心のある方いたらぜひあなたの考え、解説を教えてほしいです!!

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