こんな人におすすめ
・自分の軸がぶれて、右往左往、ごちゃごちゃしている
・家が物で溢れている
・思考、環境、人間関係を整理したい
・ToDoリストに従い続けてる
・メール、SNSチェックがかかせない社会人
自分に合ったものを実行していけば、頭の中がすっきりしていきます。
本について
【紹介文献】四角大輔, 『自由であり続けるために20代で捨てるべき50のこと』, サンクチュアリ, 2012, 255p
嬉しいことに、文庫版が2024年に発売され、
より安く買えるのでぜひチェックしてください!
著者 四角大輔
四角さんは、「自然の中で生きる自給自足のミニマリスト」です。
現在、ニュージーランドの湖畔で暮らしています。
ですが、そうなるに至るまでは音楽プロデューサーをされていて、10回のミリオンヒットを記録しました。すごい。
しかし、CDの生産などが環境に負荷をかけ過ぎていることに懸念し、またより自分らしい生き方を求め、
その経歴を投げ捨てて、ニュージーランドの自然の中に行きました…。これもすごい。
そんな、四角さんだからこそ書ける、ミニマルな考え方が網羅されているのが本書です!!
他にも、『超ミニマルライフ』、『超ミニマル主義』などを書かれています。
世界一自分らしい生き方の教室
私は、「世界一自分らしい生き方の教室」、略して「セカイキ」で四角さんの存在を知りました。
「セカイキ」とは、
・自己理解の八木仁平さん
・こんまりさんのプロデューサー兼夫の川原卓巳さん
・そして、自給自足をしながら自分らしさについて発信されている、作家の四角大輔さん
の3名が贈る自分らしさについての対談講演です。
自分らしく生きるための生き方、考え方について、ユーモアと情熱をこめて語り合う、素晴らしい講演でした。
私は、四角さんの、ミニマルな生き方に感化され、
また、音楽についての興味に親近感を感じました。
四角さんとは、お写真撮らせていただきました。嬉しい。
優しそうな方でした。
本の内容 要約・抜粋
20代で捨てるべき50のことを、5つのテーマで書いています。
少しずつ抜粋し、特に印象に残った項目について書きたいと思います。
①物とお金
・今使わないモノを捨てる
・小銭入れを捨てる
・「なんでもいい」と言う癖を捨てる
・”生活レベルの向上”という発想を捨てる
この項目で、「ミニマルライフコスト」という概念を提唱しています。
これは、「1年間、健康的で、衣食住に困らない生活する上で、最低限必要なランニングコスト」です。
社会人で出世していき、収入も増えた途端、それを失うのが怖くなっていきます。
それは、自分がやりたいこと、いきたい方向へ挑戦するとき、転職や退職などの足枷にもなります。
そんなときに、重要となるのが、この「ミニマルライフコスト」。
これを知っておけば、よくわからない不安ではなく、冷静に現状を見つめ、未来を見つめ、自分なりの人生設計をすることができます。
②ワークスタイル
・不得意な仕事を捨てる。
・マルチタスク思考を捨てる。
・バランス感覚を捨てる。
「苦手なこともできるようにしなくちゃ。」
多くの人は、こう思うし、こう思うような教育をされてきたと思います。
ですが、苦手なことを克服するよりも、得意なことを、没頭して取り組んだ方が自分にとっても、もしかしたら社会にとっても良いかもしれません。
苦手なことは人に任せればいいのです。
「これだけは譲れない」というものに時間をかけるべきです。
③メンテナンス
・満腹を捨てる
「過食」が起こったてきたのは、せいぜい100年前で、人間の体は「過食」には対応していません。
なので、3食食べなきゃ、よりも、空腹を待ち、ゆっくり食べることが大事です。
また、寝る前に食べ過ぎないことも、睡眠の質において重要です。
何時になったら夕食。ってなぜか決まっちゃってるよなって、たまに思います。
規則的に食べるのも大事なのかもしれませんが、それによって食べ過ぎたりしては本末転倒。
・ワンパターンな日常を捨てる
・”勉強のための勉強”を捨てる
④人間関係
・”なじみ”を捨てる
・ちっぽけな反骨心を捨てる
挨拶や礼儀など、伝統のように行われているものの中で、
「なぜこれをするんだろう?」と思うこともありますよね。
学校、バイト先などの謎のルールに、反骨心をもってしまうこともありました(笑)
10年とかそこらでできた、伝統や慣習を盲信しないほうが良いです。
ですが、100年以上も続く伝統には、人間関係を円滑にする合理性があるかもしれません。
そういった伝統に対する、ちっぽけな反骨心は捨てて、思いやりのある振る舞いを身につけるべきだと言えます。
・メッセージのチェック癖を捨てる
⑤ライフスタイル
・”つねにオンライン”の習慣を捨てる
・会社への忠誠心を捨てる
・あきらめを捨てる
この世の中は、夢を忘れていても、このままでいいかと思わせてくる誘惑に溢れかえっています。
そんな中でも、夢を忘れてないようにするための仕組みを生活の中に作ると良いです。
例えば、夢を彷彿とさせる本、絵、画像などを、リビング、デバイス、机に置くなどです。
本書から学べること 感想
捨てることで大事なものが見えてくる
現代は特に、ものと情報が溢れかえっていると感じます。
欲しいもの、サービスはだいたいいつでも買えるし、
テレビ、スマホで世界のあらゆるニュースを見ることもできるし、
SNSで人とずっと繋がることもできます。
だからこそ、大切なものが見えにくくもなっているのではないでしょうか。
自分のやりたいこと、情熱を注げるもの、大切な友人やパートナーなどなど。
いらなそうなものを捨てることで、それらの本当に大事なものが浮かび上がってきて、それにフォーカスできます。
私も、多くの価値観が溢れる社会の中で、自分らしさを忘れないように、
・まずは自分の時間を作ること
(惰性で人といる時間、何かに消費する時間の一部を捨てる)
・自己理解、自己内省をしていくこと
(自分らしくない言動を捨てる)
・周りの人が言ってくることを、話半分で受け取ること
(自分に合わない価値観は捨ててみる)
などを意識しています。
現代的な悩みに寄り添う
・衝動買いをしてしまう
・職場での人間関係に神経をすり減らしてしまう
・オンラインの時間に支配されてしまう
・つい夜更かしをしてしまう
・あんまり価値観が似てないけど、仲間外れが怖いから馴染みのある人たちとずっといてしまう
などなど、現代を生きる人なら誰もが抱える悩みについて書かれていて、とても示唆的です。
年代問わず、現代を生きるあなたがもつ悩みも、いくつかあるはず。
2012年に出版された本書が、2024年に文庫版として発売されたのも、
内容がまだまだ、今を生きる人の悩みに寄り添っているからだと感じました。
まとめ
四角さんの「20代で捨てるべき50のこと」を紹介しました。
生活が、思考がごちゃごちゃしている方、
そして特にタイトルにある通り、社会を体感し始めたけど、それに飲まれてしまっている私と同じ20代の方、ぜひ本書を手に取ってみてください。
この本1冊で、人生のいろんなことに整理ができます。
ぜひ、年末に大掃除するように、身の回りと心の大掃除を。
それぞれのテーマに分かれて、好きなところから読め、内容も身近でわかりやすかったです。
本が苦手な方でも読みやすいはずです!