こんなひとにおすすめ
・社会の常識に違和感を感じたことがある
・新たなアイデアを出していきたい
・まだ常識に染まっていない若い人
・読書感想文に何を書くか迷っている学生
・自分らしく生きていきたい
読んでいるだけで、「あたりまえってなんだったんだ…?!」と、
心がワクワクし始める本たちです!!
紹介する4冊
① 孫泰蔵 『冒険の書 AI時代のアンラーニング』
② 末永幸歩 『「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考』
③ 鴻上尚史 『「空気」を読んでも従わない』
④ 瀧本哲史 『ミライの授業』
4冊に共通するのは、
「自分なりのものの見方で、世界を変えていこう!」ということ。
そして、それは、「自分自身を変えることでもある」ということ。
それぞれの要約と、どんな人におすすめかをまとめてみます。
①冒険の書
概要・要約
「教育」をテーマにして、
・なぜ勉強しなければならないのか?
・なぜ学校に行かないといけないのか?
などの疑問に、歴史上の教育者、哲学者、実業家の思想を取り上げながら、探究していきます。
そうして、
・能力主義の考えはそろそろアップデートされるべき
・前提を一旦疑う「アンラーニング」という学びの重要性
について熱く語られています。
学校って、社会に出るための準備をさせるという役割だけなのかな?
もっと、豊かな意義もあるのでは!?
そう思わせてくれる本でした。
詳しい内容は、こちらの記事にまとめています。
こんな人におすすめ
・「教育」や、その歴史に興味がある
・勉強、仕事がつまらない…。と感じる
・先生、大人、社会から評価されて、人と比べられることに違和感を感じる
物語小説風のエッセイのようにまとめられていて、
探究の過程がユニークにまとめられているのも面白いポイントです!
②13歳からのアート思考
概要・要約
芸術を通して、常識を開放していったアーティストが取り上げられています。
その中で、
・絵って、リアルであるべき?
・アートって、美しいもの?
・そもそもアートってなんだろう?
などの疑問に、実際の作品とともに、考えていきます。
抜粋 例
実際の例を、一つ取り上げてみます。
一つ目の疑問、「絵はリアルであるべきか?」
これについて、問いかけたアーティストの一人が、みなさん聞いたことあるであろうピカソです。
西洋では、宗教画などが特にそうですが、絵画は、リアルで写実的なものが普通でした。
ですが、ここで疑問が生まれます。
そもそも、平面の絵で書かれたものは、リアルなものと言えるのでしょうか。
遠近法を使い描くことは、実際の視界と似ている点ではリアルですが、
その遠近法という経験がない人(実際には考えずらいが)がいたとしたら、その人にとってはリアルではないかもしれないです。
そして、実際にある景色を見てみるとわかりますが、見るときは、中心の近くは鮮明ですが、その外側はぼんやりしていますよね。
また、その風景を見ている時には、見えているもの以外にも、風が吹いてきたり、良い匂いがしてきたり、そう言ったものも感じているはずです。
こんなふうに考えると、リアルなものって、眼に見える写実的なものとは限らないかもしれないですね。
こんな人におすすめ
・感性、想像力を磨きたい!と思う
・アートに興味がある人(みなさんがパッと思い浮かべた「アート」よりも、もっと広いものも「アート」と言えるかもしれません)
・芸術に限らず、日常で、ビジネスで、自分なりの新たな視点を持ちたい人
ちなみに、13歳からと書かれていますが、私は18歳の高校生の時に読みました(笑)
でも、とっても面白く感じたし、新鮮な感覚になれました!
あんまり年齢は関係ないと思います。
全然、50代、60代でも楽しめるんじゃないでしょうか。
なんなら、歳をとっていて、少し頭が凝り固まってるくらいの方が、感激が大きくなるかもしれません!!(失礼ですみまんせん笑)
ちなみに、芸術作品の歴史的背景だけが書かれた解説本ではないです!堅苦しくもない!
むしろ、自分の感じることを意識し始める。
そのための手助けとなる作品がいくつか取り上げられています。
読んでいるだけなのに、いろんな実際の作品を通して、
五感が研ぎ澄まされるようでした!ワクワクします!
③「空気」を読んでも従わない
概要・要約
タイトルが特徴的な本書ですが、タイトルの通り、
日本の文化にある「空気」を読むこと
「空気」を作り出す、「世間」という集団
についてがメインテーマです。
内容としては、
・日本らしい「世間」ができた経緯
・「世間」に存在する、さまざまなルール(年上が偉い、仲間はずれを作る、同じ時間一緒にいるのが大事、など)
をまとめた上で、
・「世間」との上手い付き合い方
:一つの集団だけではなく、さまざまな集団に属することで、仲間はずれによる不安感を減らしたり、価値観の合う仲間を見つけたりできる。
・スマホの時代における生き方
:SNSは、自分の好きや、やりたいことを判断基準にやるべき。
他人の評価軸にとらわれすぎると生きづらくなっちゃう。
などの意見が、エッセイのような形で語られています。
詳しくは、こちらの記事にまとめていますので、興味が湧いたら見てみてください!
こんな人におすすめ
・人間関係の中で、生きづらさを感じる
・「周りに合わせなきゃ」、「頼み事は断りずらい、、、」と悩む人
・日本に比較的強く存在する、「普通」に違和感を感じる人
・学校に通い、集団生活をする学生
特に、集団でいることが意識させられる学生の人たちには、読んでほしい一冊です。
生きるのが少し楽になるはず!!
私も、小中学生の時に読みたかった。
④ミライの授業
概要・要約
これからの時代を生きる14歳へ向けた、未来の授業がテーマとなっています。
多くの歴史的な、起業家、発明家、科学者、政治家、アーティスト、小説家、哲学者を取り上げ、
それらの人たちが、どういう生き方で、偉業を成し遂げたか、または、成し遂げられなかったかについて、わかりやすくまとめられています。
それに、難しい伝記というよりは、
コラムのように、それぞれの人たちの生き方、経歴が語られています。
抜粋 例
例えば、高校の倫理で習った人もいるかもしれない、フランシス・ベーコン。
この人は、人間が陥りやすい思い込みについて提唱した人でした。
「人間」「個人」「言葉」「権威」いろんな思い込みがあります。
偉い人がいうから、あの組織の情報だから、という理由で鵜呑みにしてしまうのは、権威の思い込み、「劇場のイドラ」といえます。
今や世界的なファッションブランドの、シャネル。
その創業者の、ココ・シャネルは、ファッションを通して、新しい女性像を描き、女性の社会的な地位を平等にしようとした人です。
他にも、ナイチンゲール、エジソン、ビルゲイツ、伊能忠敬、嘉納治五郎、ベアテ・シロタ・ゴードン、J・K・ローリング、緒方貞子など、さまざまな国、多方面の分野の人たちが取り上げられています。
こんな人におすすめ
・生き方に迷っている(多くの人の生涯が描かれていて、その多様さに、決まったレールに乗らなくてもよいかも、と感じられます!)
・多くの分野、教科に興味がある
・逆に、これ!と言った興味が定ってない学生
本書も、14歳を想定して書かれているため、わかりやすく、中高生向けです。
ですが、内容の豊富さは、大人が読んでも学びがあると思われます。
まとめ
4冊紹介しましたが、テーマは違えど、
どの本も、将来が予測しにくい、VUCAの時代を生きるための、
創造力、課題発見力、ものの見方を得られる本になっています!
ぜひ、あなたで生まれ、あなたで生きる意味を、
感じ、考えるきっかけになったら嬉しいです!!
改めて、4冊と、読んでほしい人をまとめてみます。
「教育」をテーマに、これからどう生きるかを考えたい人(高校生、大学生、大人向け)
→①『冒険の書 AI時代のアンラーニング』
広くアートをテーマに、柔軟な思考力を身につけたい人(小学生でも!、中学生、高校生向け)(さまざなワークもあり親子や友達で取り組むのも面白いと思います!)
→②『13歳からのアート思考』
「普通」が苦手な人、人間関係に悩んでいる人、特に学生!(中学生、高校生向け)
→③『「空気」を読んでも従わない』
歴史上の様々な人の生き方をテーマに、自分なりの生き方を模索したい人(中学生、高校生向け)
→④『ミライの授業』
大体の、対象の年齢や学年を書きましたが、あくまで目安です。
小学生でも、おじいちゃんおばあちゃんでも、
誰でも、読んで新たな発見がある4冊になっていることは保証します!(笑)
それでは、あなたもぜひ、4冊とともに、一緒に自分なりの探究の旅に出ましょう!!!