こんな人におすすめの記事
・普段、深く物事を考えることがない人
・普段スマホのメモは使うけど、見返したことがない人
・合理的なメモの取り方を知りたい人
・ユニークなアイデアを出していきたい人
・自己理解して、やりたいことを見つけたい人
「1を聞いて1000を知る」も夢ではない!!!(笑)
そう思わせてくれる本でした。
本について
【参考文献】前田裕二, 『メモの魔力』, 幻冬舎, 2018, p252
著者 前田裕二
著者の前田さんは、SHOWROOMというオンラインのライブ配信プラットフォームの社長です。
本書には、このSHOWROOMというビジネスも、メモをしまくることによって生まれたアイデアであることが書かれています。
本の内容
メモは「姿勢」である
何事に対してもメモを取ろうとすることは、
そこから何かを吸収し、これからに活かそうという姿勢です。
たとえ、すぐにアイデアに活かすことにつながらなくても、いつかは繋がっていくはず。
メモを取ることは、そうやって「知的生産」をする生き方そのものだ、
と前田さんは熱く語っています。
メモの取り方
前田流、メモの取り方を図にしてみました!
見開きのノートを、ページごとにも半分に分けます。
ノートの左ページには、標題とファクト。
ノートの右ページには、抽象化と転用を書きます。
そして、それぞれの役割はこんな感じです。
標題:キーワード
ファクト:気になった事実、数字など
抽象化:何が言えるか(What)、なぜそうなったのか(Why)などの分析
転用:抽象化したアイデアを何か他のことに活かせないか
このプロセスを回しまくることで、活かせるアイデアが蓄積されていく!ということです。
なんとなく頭でやっていたことを、書き出すだけなのか!単純!
だけど言語化して、構造化することで、アイデアにより繋がりやすくなる!
メモは自分を知る道具に
せっかくなので、『メモの魔力』の要約を、メモ風にまとめてみました!笑
この図のように、メモは、自己理解の手段になるのです。
例えば、
高校時代、友人がやってみたい企画の話を私にしてきた時に、それに乗っかって話を聞くことでいろんなアイデアを出せ、行動に移せた。
という経験が、私にありました。
これを抽象化すると
・人のアイデアを詳しく引き出すのが得意
・誰か親しい人と協力すると力を発揮する
・面白そう、意義がありそうだと思えることには、熱中できる
などの要素が抜け出せそうです。
これを転用するアイデアを考えると、
・人のアイデアを聞く仕事、コンサルとか、広告とかは向いてるかも。
・心を許せる人とチームで活動するようにする
・自分の価値観を明確にすれば、熱中できることが増やせそう。
などの、これからの人生に繋がりそうなアイデアが出てきました。
このようにして、自分の幼かった頃から今までの様々な経験を、メモのプロセスに通すことで、自分がわかっていく、ということです!
本書から学べること
構造化は強力な武器
私は、普段から、心の琴線に触れた出来事、考えなどを、
メモったり、詩としてまとめたりするようにはしていました。
しかし、本書にも書いてありましたが、それを見返すことは稀で、それは、ブラックホールの彼方に消えてしまうのでした(笑)
これを防ぐのが、構造化であると感じました。
というのも、ただ思ったことを綴るメモだと、それが次に思い出されるきっかけが少ない。
つまり、抽象化と転用が、具体的になっていないと、忘れていってしまう、と思いました。
逆に言えば、抽象化して、転用する案まで構造化しておけば、次に繋がりやすくなるのです。
さらに、その出来事を表す名前、標題、キーワードをつけてしまえば、自分独自の視点を一個獲得したも同然です。
HSPは抽象化が元から得意かも?
HSPの方々や、想像力が豊か、観察力が鋭い方々などは、もしかしたら、ある出来事が起こった時に、
「1を聞いて、10を知る。」
が自然とできていることが多いのではないかと思っています。
私も、人の話をちょっと聞くだけで、その人の悩みの種とか、課題の本質が想像できたり、
あまり知らない分野の話でも、こういう感じかなという想像が結構良い線いっていたりします。
だからこそ、それをより意識的にやることができれば、その才能をさらに活かせることができるのではないかとも思いました。
もともと、人が持たないような視点を持つことができているので、その数を増やし、さらにその一つ一つの構造化と言語化のレベルを上げていく。
そうすることで、自分らしい視点が確立されていくのではないかなと、勇気をもらいました!
ほんとに、「1を聞いて1000を知る。」も夢ではないです。
とりあえず、小さいノート買ってみた
ポケットに入るサイズだけど、小さすぎないノートをメモ用に買ってみました。
少しだけ、懸念点があるとすれば、検索機能が使えないことや、すぐにメモが取れないことです。
スマホのメモとの両用、使い分けを独自に考えていけたらなと思います。
まとめ
メモを通して、物事の事実を記録するだけではなく、
そこから抽象化、他の事柄に転用することができるようになります。
また、メモは、抽象化と転用のプロセスが、自分を知る自己理解のためにも非常に有効です。
メモを大きなテーマとした、自己啓発本となっております。
巻末には、自己分析を手助けする質問、1000問もついていますので、
自己理解が全然できなかった、ということにはならないでしょう(笑)
自己理解したい人、自分らしいものの見方を手に入れたい人、ぜひ読んでください!