【本】コミュ力を上げる「否定しない習慣」〈心理的安全性の作り方〉

おすすめの本
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こんな人におすすめ

親の人会社や部活で上の立場、上司の人

・つい人にすぐアドバイスや正論を言ってしまう人

人に否定されるのが嫌で、傷つきやすい

心理的安全性のある組織を作りたい人

人間関係を良くしたい人

コミュ力を上げたい人

さかす
さかす

本書を通して、
「この人と話してて、居心地良いし、楽しいな」
と思える人の共通点がわかるような気がしました。
 
その鍵が、「否定しない習慣」にありました。
 

私も、そんな人になりたいですね。

【参考文献】
林健太郎, 『いつも「いい人間関係」の人がやっている 否定しない習慣』, フォレスト出版, 2022, p217

本の内容

ついやっているそれ、実は「否定」かも

私たちが人と話す時に、
ついやってしまうこと

否定のつもりなんてなくても、
もしかしたら受け取った人は
「聞いてもらえなかった、否定された」

と思うことがたくさんあります。

本書では、

・相手の言葉や考え、行動の結果を認めない
・相手の話や意見を打ち消す、聞かない、奪って違う話をする
・相手のミス・失敗を責める
・悩みの相談などに対して真剣に向き合わない

『いつも「いい人間関係」の人がやっている 否定しない習慣』(p5)

と述べられています。

例えば、

・友達が「今日あの人と嫌なことがあってさ…」と言われた時、
 「その人と会わなければよかったじゃん」と返す。

・部下が「この企画って、この辺がちょっと変じゃないですか…」と話しかけられている途中で、
 「つまり、あなたはこの企画に反対なの?」と言う。

・子どもが「ママ!これ何〜?」って聞いてきたとき、
 子どもの方を見向きもせず、「ちょっと待ってねー」とスマホを触っている

このように、相手の話に対して、
・途中で遮って、自分の意見を言う
・すぐに評価し、アドバイスや正論を言う
・関心を示さない

これらは、本書で言う「否定」に当たると考えられます。

みなさんも、この中に
ついやってしまっていたこと
あるのではないでしょうか。

さかす
さかす

私も、日常的な会話の中でも、すぐに
「こうしたらよかったじゃん」と言っちゃうことがあり、
言った後に、あれ言う必要なかったかもな、と思うことがあります。

これを読んで私が思い出したのは、
子どもに対しては、
よりこういった態度が重要になることです。

子どもは、脳みそ大き成長する段階であるため、
このような否定されることで、
脳の機能が少しずつ制限されていってしまいます

そして、著書『その『一言』が子どもの脳をダメにする』を思い出しました。

他人に対して
「もっと頑張れ!」と声をかけたり、
「なんでそんなことしたの?」と頭ごなしに
言ったりしてないでしょうか?

子育て中の人は特に
会話を心地よく、円滑にしたい人にも
おすすめの著書です。

「否定しない習慣」と通ずるところがあり
面白いなと感じました。

記事にもしているので、ぜひ!

こちら”【本】子育て中の言葉がけのコツ「その『一言』が子どもの脳をダメにする」〈要約・感想〉子どもが反抗する理由とは”

否定しない習慣の作り方

それを踏まえて、本書では、

・否定しないマインド
・否定しない技術
・否定しない自分をつくる習慣
・良い人間関係をつくる会話の技術

について、それぞれの章で語られています。

ここでは、その中で印象的だった要点をまとめます。

それは、
受け止める人が否定されたと感じるなら、
その声かけには、改善の余地があるということ
です。

「それはちょっと…」と曖昧に伝えたり、
「あの人、嫌だと思ってるのかな…」と想像したり、

本書でも、述べられていますが、
日本には「察する文化」があります

これは、事実としてあると思います。
(その理由については、本書に書いてありますがここでは省略します)

さかす
さかす

特に繊細な人は、相手の本当の気持ちや考えを、
言葉や表情から、読み取ってしまいやすいですよね。

その文化があるとわかっているなら、
それを踏まえた、伝え方や話し方をするべきだと思います

そうする上で重要なのが、先ほどまとめた
受け手が否定されたと感じるとしたら、
もっと円滑になる良い伝え方ができる
ということです。

具体的には、

・「事実だから否定してもいい」という思考はしない(p56)
・面白おかしくしたり、期待をほのめかす(p142)
・相手が話し始めるとき、話終わる時に特に、目をしっかり見る。(存在を承認する)(p194)

『いつも「いい人間関係」の人がやっている 否定しない習慣』

などがあります。

本書から学べること

ただ聞くだけで良いシーンも多い

シーンにもよりますが、
特に、日常の中で何気ない会話をしている時は、
多くの人が、ただ話を聞いてほしいだけと思っていると思います。

私も、そう思うことがあります。

さかす
さかす

自分の話が遮られた時に、
・「別にアドバイスを求めているわけじゃないんだけど…」
・「もうちょっと自分が話しても良いでしょうか…」

と思ったり。

でも、いざ自分が聴く側になると、
無意識のうちに、評価してしまったり、
正論を言っていたりするんですよね。

不思議です。

効率化を求めようとする脳の機能とかが
原因なのでしょうかね。

自分の価値観や、社会で生きる上での常識は、
いちいち疑っていると手間なので、

それらに反することを言われたり、
そういう行動を見たりすると、
すぐに否定したくなるのかもしれませんね。

「なんで何も言わずに帰ったの?」とか
「なんで遅れてきたの?」とか、
これらは、規範を守ることを大事にしている発言ですが、
それゆえに、一方的に言ってしまうこともあります

ですが、相手の話をまず聴く。
そして、おうむ返しをしたり、
質問をしたりする

自分の意見を言う時は、
相手に一旦許可をもらったり、
「こういう見方もあるかもよ」
という可能性を含んだ伝え方をしたり
する。

そういうことを意識して、
そういう会話を積み重ねていけば、
「否定しない習慣」は作れる
かもとも思いました

また、「聞く」という行為は、
それだけで、相手の存在を承認してあげられる
のかもなと思いました。

特に、気持ちが落ち込んでいたり、
鬱っぽくなっていたりする時には、
ただ話を聞いてくれる人がいるだけでも、
とても救われることは大いにあると思います

さかす
さかす

気分が下がっている時には、
ただ悩みや愚痴を話したいだけなんですよね。
私もたまにそうなります。

本書のメリット

本書は、独自の「否定」の定義を解説した後に、
「否定しない習慣」をつくるための方法が、
さまざまな視点で、さまざまな場面について
書かれています。

例えば、
・営業先で、先方の依頼をどう受け入れるか
・昨日何食べたかを聞く時のコツ
・上司が、部下の仕事について話すときのノウハウ
・お酒をバーで頼む時の、お客様の勘違いをどう扱うか
などなど、

ビジネスパーソンはもちろん、
日常的にコミュニケーションを
ポジティブで円滑にしたい人
には、
読んだ次の日から会話に活かせる内容になっています。

言うと良い具体的なフレーズ
載っているのもためになりますね。

まとめ

林健太郎さんの『いつも「いい人間関係」の人がやっている 否定しない習慣』を紹介しました。

何気ない会話の中で、私もあなたも、
否定をしてしまっているかもしれないです。

本書でも印象的なのが、
日常の対話は、答えのある話だけではない」ということです。

論破しあうのではなく、
その対話から生まれるアイデアや
感情を大事にしたほうが、
生産的、建設的、健康的ではないでしょうか。

誰もが毎日やっている、
人とのコミュニケーション
より良いものにしたい人は、ぜひ読んでみてください!!

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