こんな人におすすめ
・周りに馴染めなず、鬱っぽい人
・自分の中に矛盾した感覚がある人
・新しいことが好きな人
・傷つきやすいが、挑戦もする人
・HSP、HSS型HSP(=HSE =かくれ繊細さん)の人
・多様性を大事にしていきたい人
その生きづらさはもしかしたら、HSS型HSPの傾向があるのかも?
そして、自分の性格を知ると、生きやすくなるはず!
【参考文献】
Tracy M. Cooper, 『傷つきやすいのに刺激を求める人たち』, フォレスト出版株式会社, 喜多直子(訳), 時田ひさ子(監訳), 長沼睦雄(監修), 2022, 412p
時田ひさ子, 『その生きづらさ、「かくれ繊細さん」かもしれません』, フォレスト出版株式会社, 2020, 275p
HSS型HSPとは
HSSとHSPの意味
⚫︎HSS型HSP
「HSS(High Sensation Seeking 刺激追及)
+「HSP(Highly Sensitive Person 繊細な人)」
つまり「感受性が強く繊細であるのに、刺激追求性という特性をもつ人」という意味です。
それでは、それぞれの要素を細かく見ていきましょう。
ちなみに、HSS型HSPのような、〇〇型HSPなどのカテゴリは、学術的な心理学に基づいたものではありません。
性格理解を促すような、(良くも悪くも良くも)噛み砕いた内容であるポピュラー心理学由来のものです。
こんな特徴ありますか?
本『その生きづらさ、「かくれ繊細さん」かもしれません』では、
さまざまなHSS型HSP(かくれ繊細さん)の特徴が挙げられています。(p13)
例えば、
・周りの目を強く気にする。
時田ひさ子『その生きづらさ、「かくれ繊細さん」かもしれません』(p13)
・他者とコミュニケーションしたいと望む。
・人がしていないことをしたがる。
・現状を改良したがる。
・誤解されている、疎外されている、あるいは否定されていると感じるとき、猜疑心や違和感が生まれてうまく自分を機能させられなくなる。
・SNSが苦手、ただし信頼できる人たちに対するシェアは躊躇しない。
自分にあてはまるものが少なからずあるのではないでしょうか。
多く当てはまる方は、HSS型HSPの特徴を強く持っているかもしれません。
私が思いつく、HSS型HSPの特徴に当てはまりそうな、私の特徴は、
・一つのことに強く没頭(フロー状態)できるときがある。
・熱しやすく、冷めやすい。
・圧の強い人、態度が大きい人が苦手で、近くにいると萎縮する。
・不安を感じやすい。
・意義を感じないルーティンワークが苦手。
・一人でいるのも好きだし、人といるのも好き。(どっちもずっとは嫌)
などです。共感してくれる方いたら嬉しいです(笑
ネガティブな特徴も多くありますが、
これは、性格の特徴が、環境や社会のせいで、悪く発揮されてしまっているだけです。
その性格そのものが悪いわけではありません。
八木仁平さんの著書『世界一やさしい「才能」の見つけ方』には、
才能は、長所にもなるし、短所にもなると書いてあります。
(本書を紹介した記事はこちら”【本】人と比べてしまう人へ「世界一やさしい『才能』の見つけ方」”)
なので、HSS、HSPの特徴をしっかりと認識することによって、
それをどういう環境で、どう使うことでポジティブなものにできるのかを考えて行って欲しいです!!!
それでは、これらの特徴を分解して見ていきましょう。
HSSの特徴
HSSの4つの要素
『傷つきやすいのに刺激を求める人たち』には、
HSSについて、4つの要素が挙げられています。(p32-)
①スリルと冒険の追求
・ジェットコースターやお化け屋敷などの絶叫系
・サーフィンやスカイダイビングやスキー、バイクレース(モトクロス)などのスリルのあるスポーツ
これらが好きな人には、このような特徴があるかもしれません。
②経験または新奇性の追求
知らない人と話したり、行ったことのない場所に行ったり、食べたことのないものを食べたりなど
新しい経験を追求する特徴です。
私も、サイクリングや散歩しながら、
知らない場所に旅に出るのが大好きなのです。
③脱抑制
複数の人との性的な関係や、薬物などの、
社会的には広く認められてはいないことへの刺激追求の特徴です。
自立を望む態度とも言えるでしょうか。
④退屈感
ワーキングメモリが高く、心的飽和になりやすいからか、退屈感を感じます。
飽きやすさに関係している特徴なのではないでしょうか。
HSPの特徴
HSPの4つの要素
繊細さを表す「感覚処理感受性(SPS)」を持つ人を、HSPといいます。
1991年から、HSPについて研究している、アメリカのエレイン・アーロン博士は、
HSPの構成要素をHSSと同じように4つ提示しています。
それぞれの頭文字をとって「DOES」と呼ばれます。
① Depth of Processing:思考、内省が深い
行動に移す前に、入念に、いろいろな想定をし、あらゆる準備します。
② Overstimulation:刺激を感じやすい
五感が鋭く、あらゆる情報を比較的多く吸収します。
人とずっといると疲れる、というのも、この特徴ゆえだと言えます。
③ Empathy and emotional responsiveness:情動性や共感性が高い
他人や、また他の生き物などにも、強く共感します。
人の頼みを断わるのが苦手なのは、共感性が高くて、
その人のつらさや大変さを想像してしまうからだろうなぁ。
④ Sensitivity to subtleties:些細なことに反応する
細かな変化にもよく気づきます。
人の髪型の変化などによく気づく、という特徴も考えられますね。
約6%しかいないゆえ…
HSS型HSPの人口
HSS型HSPの人は、全人口の約5~6%と言われています。
少なっっ!!めっちゃレアやん。
左利きの人口が約10%と言われているので、それよりも少ないです。
さらに、HSS型HSPは、マジョリティとは違う感覚をもつ人たちのため、
その感覚を多くの人と共有するのが難しい場合が大半です。
そのため、その感覚の一部を普段、封印して生きています。
というか、封印しないと、この現代社会ではなかなか生きていけないのではないでしょうか。
ぴえん。
ですので、HSS型HSP同士も、
すぐには、お互いが似ている感覚を持っていることには気づけません。
または、その人自身も、自分の性格の特徴に気づけていないかもしれません。
私は、そんなマイノリティかもしれない特徴をもっている人と繋がったり、
そのような特徴でも自分らしく生きていくための方法を考えたり、
そのためにブログを書いて探究、表現、発信をしています。
ちなみに、LGBTQ+の人は、人口の約10%だそうです。
これは、私の想像ですが、LGBTQ+の人も、HSS型HSPと少し似ていて、
現代の社会では、まだ理解されないことも多く、
社会的な制度としても、自分の特徴に合っていないことが多いため、
生きづらさを抱えていたり、カミングアウトしにくかったりするのではないでしょうか。
HSS型HSPの子ども時代
上記のような、一見気難しい特徴があるゆえに、
子ども時代に、自分の特徴を
周りの人、親、家族、先生、友人などに理解されないことが多くあります。
HSS型HSPの当事者の方々は、
思い当たるできごとがあるのではないでしょうか。
そして、その体験が、繊細さゆえに、
その人の心の奥で傷を作っていることも少なくないと思います。
私も、人とずっといるのが嫌で、
一人になりたいと周りに伝えた時に、
「これだからぁ…」と言われたのはショックでした。
しかし、わりと自分の性格を理解してもらえる寛容な家庭だったり、
最近は、そういう自分を受け入れてくれる人にも巡り会えたりしたおかげで、
私は「自分らしくいてもいいんだ〜」と思うことができ始めてます。
今度は、私も、誰かを受け入れていく人になりたいと思っています!
私の発信が、そういう場になっていたら嬉しいです。
おすすめの本
いくつか、HSS型HSPの特徴をもつ人たちに特におすすめしたい本を載せておきます。
それぞれ、ブログの記事にもしていますので、
・HSS型HSPの特徴
・性格との向き合い方や生き方のコツ
・やりたいことを探す方法
などを知りたい方は参考にしてください。
【まとめ】
HSS型HSPにおすすめの本まとめ4冊厳選【かくれ繊細さん】の特徴〈繊細で大胆な自分のことを知る〉
以下は、それぞれの本の記事です。
『傷つきやすいのに刺激を求める人たち』Tracy M. Cooper
ブログ記事はこちら “【本】色々挑戦したいけど疲れやすい人へ「傷つきやすいのに刺激を求める人たち」HSS型HSP”
『その生きづらさ、「かくれ繊細さん」かもしれません』時田ひさ子
ブログ記事はこちら “【本】社交的だけど傷つきやすい人へ「その生きづらさ、『かくれ繊細さん』かもしれません」”
『かくれ繊細さんの「やりたいこと」の見つけ方』時田ひさ子
ブログ記事はこちら “【本】良い人になりすぎてる人へ「かくれ繊細さんの『やりたいこと』の見つけ方」”
『マルチ・ポテンシャライト 好きなことを次々と仕事にして、一生食っていく方法』Emilie Wapnick
ブログ記事はこちら “【本】山ほどやりたいことがある人へ「マルチ・ポテンシャライト 好きなことを次々と仕事にして、一生食っていく方法」”
ぜひ、自分に合う本を探してみてください!!
まとめ
「HSS型HSP(=HSE)(=かくれ繊細さん)」とは何かを解説しました。
繊細だけど、刺激を求めて、大胆な行動もする。
マジョリティとは言い難い、複雑な気質です。
HSS型HSPに限らず、
「自分って人と比べて変だな」、
「なんでこんな性格なんだろう」
と感じる人は、その性格の特徴をしっかりと自分が受け止めて、分析していくのが、
自分らしく生きるための第一歩になると思います!
頑張りすぎず、楽しく生きていくコツを一緒に考えていけたら幸いです!