こんな人におすすめ
・くよくよ悩むけど、たまに大胆な人
・「気にしすぎ」と言われる人
・自分ルールが多すぎる人
・HSPかもしれないが、少し違うなとも感じる人
・自分がHSS型HSPだと思う人
・周りにHSPの人がいる人
・本当の自分をさらけ出したい人
新しいことに挑戦したり、人と話すの好きだけど、疲れやすいんだよな…という方、
そんなあなたも、もしかしたら、かくれ繊細さんかも!
本について
【参考文献】
時田ひさ子, 『その生きづらさ、「かくれ繊細さん」かもしれません』, フォレスト出版株式会社, 2020, 275p
著者 時田ひさ子
著者の時田ひさ子さんは、
HSS型HSP専門の心理カウンセラーです。
2016年にご自身がHSPであり、
HSS型HSPであることに気づき、
そこから発信を始めています。
HSS型HSPとは、簡単に言えば、
「刺激を求めるが、繊細である」性格です。
(High Sensation Seeking 刺激追及、Highly Sensitive Person 繊細な人)
HSSHSP(=HSE) について、詳しくはこの記事 “【HSP】繊細だけど好奇心旺盛な人、HSS型HSPとは?”をご覧ください)
そして、時田さんは、HSS型HSPを
「かくれ繊細さん」と呼んでいます。
HSS型HSPの解説本の1冊
時田さんが執筆、監修された本は、他にも
「傷つきやすいのに刺激を求める人たち」、
「かくれ繊細さんの『やりたいこと』の見つけ方」があります。
本書は、その中でも、
HSS型HSPがどういうものなのかが、一番わかりやすく、読みやすく書かれています。
他の2冊については、こちらをご覧ください。
こちら”【本】色々挑戦したいけど疲れやすい人へ「傷つきやすいのに刺激を求める人たち」HSS型HSP〈要約・感想〉”
こちら”【本】良い人になりすぎてる人へ「かくれ繊細さんの『やりたいこと』の見つけ方」〈要約・感想〉”
本の内容
①かくれ繊細さんとは。非繊細さんとの違い。
「はみ出した感受性」について
②かくれ繊細さんが得意なこと、才能7選。
直感と、バランス感覚の天才!?
③かくれ繊細さんが幸せになるには。
実践ワークあり
お金、仕事、人間関係などについて
④実際のかくれ繊細さんが変化して、幸せになった具体例、4名。
「自分はこういう人間なのか!」と理解していった方たち
本書から学べること
自己肯定は必要ない
もちろん自己肯定感が高いのも大事ですが、
自己肯定しなくても、まずは、
そのままの自分を受け入れる「自己受容」が
とても大事だということです。
かくれ繊細さんはとくに、
マジョリティである非繊細さんに合わせて
生きざるえをえない状況が多くあります。
特に、親や周りの人が
それを強要するような環境にいた場合、
より普通でいようとします。
かくれ繊細自身も、
自分の感情を無視するようになっていくと、
「どれが本音なんだろう…?」と自分でもわからなくなっていきます。
私も、グループでのプレゼン、部活動などのチームで、周りの人に頼ってもらえるのが嬉しいのもあり、自ら積極的に行動したくなることが多いですが…。
HSPの疲れやすいところや、
HSSの飽きやすいところもあり、
もうしんどいかも、辞めたいかも、と、
途中で投げ出したくなることも多かったです(汗)。
そうなっても、なかなか周りの人に言えず、むしろ自分でも、もっと頑張らなきゃ!となっているときは特にきつかった気がします。同じような境遇の人も少なくないのではないでしょうか。
まずは、自分が何を感じているのかを、
直視して、そのまま受け入れる。
何をするべきか、とか、
周りの人が何を求めているか、とかは、
二の次で良い。
その何をするべきか、というところを、
自分の本音だと思い込んでしまうと、しんどくなる。
そんなことをこの本は教えてくれました。
不安を感じても良い
かくれ繊細さんは特に、想像力が豊かで、
いろんなことが頭によぎって、それが心配に傾き、
不安が強くなってきます。
不安を感じるのが嫌で、
気にしないようにしたり、
押さえ込もうとしたり、
他のことで気を逸らそうとしたりもします。
ですが、気にしないようにしても、
もともと性格的に気になるように
なっている部分も大きいので、
根本的な解決にはならないのです。
そこで、不安を感じている自分をそのまま見ようとする。
この本には、瞑想に近い、実践ワークがあり、
それをやることでも自分の感覚に戻ることができます。
そうした上で、現実的にどうするかを考えていく。
例えば、お金の不安だったら、
ある程度の収入がないとその不安は消せないかもしれない、
と時田さんは述べています。
これは、不安に限らず、
恐怖や、恥ずかしさ、焦りなど、
ネガティブに感じるものも同じです。
他にも、ちゃんと頼れる人をつくったり、なんでも話して良いと思える居心地の良い関係の人を大事にしていくのも、不安などを減らしていくのに良いかもしれませんね。
意外とかくれ繊細さんの人はいるかも!
かくれ繊細さんの実際の例が載っていて、
かくれ繊細さんに近い性格の人にとっては、
自分って変な人だと思っていたが、
意外と自分と似た人はいるかもしれないと安心できます。
また、何より、著者の時田さん自身が、
HSS型HSPの特徴をもっておられるので、
HSS型HSPに優しく寄り添う(繊細さんの得意技でもある笑)内容になっています。
本書のメリット
先述しましたが、
かくれ繊細さんの当事者である人は、
本書を通して、他の人の体験を聞くことで、
自分以外にも似た人がいるという安心感を得られます。
また、かくれ繊細さんがどう生きていくと、
うまく、ストレスが少なく生きていけるかの、
ノウハウが多く述べられています。
また、非繊細さんがかくれ繊細さんと接するときにも、
想像しにくいかくれ繊細さんの気持ちが少し想像できるようになるかもしれません。
「現在」の気持ちを感じたり、
「過去」の経験と向き合ったり、
「未来」を不安に思うのを和らげたりする
実践ワークが載っています。
このワークに取り組んでみると、
誰でも、今まで気づいていなかった
自分の感情に気づくことができます。
特にかくれ繊細さんは、
自分の感情を見ないようにしていることが多いので、とても役立つワークになってます。
まとめ
時田ひさ子さんの「その生きづらさ、『かくれ繊細さん』かもしれません」を紹介しました。
かくれ繊細さんが、今の社会を生きていて、
しんどい思いをするのは仕方のないことです!
私も、本書を読むことによって
自分をポジティブに捉えられ、
現実的な問題、人間関係やお金などに、
どう向き合っていくかを考えるきっかけになりました。
自分が隠れ繊細さん、HSS型HSPかもしれないと思う人には、読むことを強くすすめます!!!
というか、この気づきを、
他のかくれ繊細さんにも共有したくて、
このブログ記事を書いているので!!笑
ぜひ、それぞれが自分らしく生きられたらな、と思います。